ABL契約って何?ファクタリング業界にある間違いを解明

ファクタリングを知っていく上で出てくる「ABL契約」という契約方法ですが、これはいったいなんなのでしょうか?
分からないままにしておくと、途轍もない痛手を負うことすらあるファクタリングです。不明瞭な表現をされているものは、徹底的に解明していきましょう。

ABL契約がどんなものなのか、それに関わる法律はどのようなものなのか。
しっかりと理解した上で契約に移りましょう。

ABL契約とは何なの?どのような契約方法なの?

ファクタリングは通常「売買契約」であるのが一般的です。売掛債権をファクタリング会社に売却、権利譲渡することで資金調達する取引になります。そのため、売買契約を遂行した後にこのファクタリングに関わった2者もしくは3者は、それぞれ関係を持つことはなくなります。

一方、ABL契約は契約締結後にも、ファクタリング利用者とファクタリング会社一定期間から半永久的に関係し続けなければならない契約になります。

ABL契約は「アセット・ベースト・レンディング」の略称で、ファクタリングにおいては企業の流動資産である売掛債権を担保として活用する取引です。分かりやすく表現すると「債権担保融資」という契約方法だということです。

ここでポイントとなるのが、担保という媒介を通した契約であり、売買ではなく融資であるという事実です。ABL契約を結んでしまうということは、ファクタリングの持つ「売り切り・買い切り」という単純な取引にあるメリットを一切利用できない契約方法になってしまうのです。

ABL契約はファクタリングではない?関係する法律を知る

ABL契約は、民法587条のもとに結ばれる契約になります。

(消費貸借)
民法第587条 消費貸借は、当事者の一方が種類、品質及び数量の同じ物をもって返還をすることを約して相手方から金銭その他の物を受け取ることによって、 その効力を生ずる。

(法務省PDF参照:http://www.moj.go.jp/content/000054748.pdf)

民法587条は「消費貸借」についての法律です。
ファクタリングは貸借契約ではなく売買契約であり、民法587条は当てはまらない契約になります。

しかし、利用者の無知につけ込みABL契約という不明瞭な方法を提示する悪徳ファクタリング会社が存在してしまいます。契約書にも分かりづらい表現を用いることで、貸借契約でないように装っています。そのため、注意深く契約書を読み込んでみても騙されているとは気づかないケースが多いです。

「ABL」というキーワード、または「民法587条」などが契約書に記載されているのを確認した場合、絶対に契約しないように注意してください。

ファクタリング契約とABL契約の大きな違い

ファクタリングはとても健全な資金調達方法であることを理解しておいてください。

  • ファクタリングの特徴
    契約形態:売買契約
    媒介:売掛債権
    担保:不要
    返済:不要
    利息:発生なし

ABL契約は、その契約に対し包み隠さなければ正当な契約です。

  • ABLの特徴
    契約形態:貸借契約
    媒介:不要
    担保:売掛債権
    返済:必要
    利息:発生あり

ファクタリングとABL契約は別物の金融サービス

ファクタリングは一切の負債を背負わない資金調達方法です。それを絶対に忘れないでください。
そして、ABL契約をファクタリングとして提唱する悪徳業者との契約をしないようにしましょう。

ファクタリングは売買契約です。絶対に利息や返済は発生しません。