
給料ファクタリングは、近年特に注目を集めているファクタリングサービスです。
給料ファクタリングとカードローンとでは、借金になるかならないかという大きく異なる点があります。
今回は、給料ファクタリングとカードローンの違いについてを様々な側面から解説していきます。
給料ファクタリングとカードローンの違い
手数料や金利
給料ファクタリングは借金に分類されないため、金利ではなく手数料として判断されます。
2つのサービスの金利・手数料をそれぞれ比較した場合、
- 給料ファクタリング(手数料)→20%〜40%
という数字が挙げられます。
カードローン等の金利手数料は、利息制限法という法律で制限が掛けられています。
利息の上限は貸付金額によっても異なりますが、それでも20%以上になることはありません。
それに比べて給料ファクタリングでは、給与を売却する際に買取手数料が発生します。
買取手数料の相場は、20%〜40%程度であり、一般的には、
20%〜30%程度→優良業者
30%〜40%程度→普通
40%以上→悪徳業者
であると言えます。
ここで注意しなければいけないのは、給料ファクタリングの手数料は1ヶ月単位でかかってくるものだということです。それに対しカードローンの金利は一般的に年利です。
そのため、それぞれのサービスの金利を同じ土俵で比較するには、給料ファクタリングの手数料を年単位に換算して比較する必要があります。
カードローンの上限金利が20%であることと比べると、給料ファクタリングの手数料は非常に高額と言えます。
なお給料ファクタリングは貸付ではないことから法的な規定は無く、このような高額な手数料であっても、現状は違法になりません。
手数料と金利分を考えると、給料ファクタリングよりも分が良いのはカードローンの方だということが言えます。
審査の対象
給料ファクタリングの審査ポイント
- 借入金額
*信用情報の審査ナシ
カードローンの審査ポイント
- 年収
*信用情報の審査アリ
ということが挙げられます。
最も大きな違いは、信用情報の審査が行われるかどうかという部分です。
カードローンは貸付になるので、審査の際には金融機関が記録し、信用情報を元に審査が進められます。
一方で給料ファクタリング業者は金融機関ではないので、個人の信用情報にアクセスするということはありません。
その代わり、面談等で利用者からヒアリングで得た借入金額や他社利用歴、勤め先の会社規模等の情報から、総合的な判断の審査を行います。
スピードを比較
次に申し込みからお金を手にするまでの時間を比較した場合、
- 給料ファクタリング
即日〜2営業日程度
- カードローン
消費者金融系→30分〜1時間
銀行系→2日〜1週間程度
信販系→即日〜1週間程度
ということが挙げられます。
カードローンのスピードは、種類によって大きく変わります。
審査が厳しいと言われる銀行系カードローンは時間を要します。
しかし、消費者金融系のカードローンでの申込であれば、最短30分から1時間程度で現金を手にすることも可能です。
それに対して給料ファクタリングは、必要書類の提出から、審査・在籍確認などが行われます。
そのため実際に現金化して手元に入るまでには、やや時間を要します。
申し込みをする時間帯にもよりますが、基本的には即日で現金を手にすることは難しいと言えます。
利用前には1日程度の時間がかかるということを把握しておく必要があると言えます。
金額
カードローンと給料ファクタリングで、受け取れる金額はそれぞれ、
- 給料ファクタリング→1ヶ月あたり)3〜20万円前後、上限)給料額
ということが挙げられます。
カードローンは総量規制という法律によって、1年間で貸付ができる金額は年収の3分の1までと定められています。
それに対し給料ファクタリングは、貸付ではないので総量規制の対象外となります。
それでも無制限にお金を手にすることができるということではなく、自身の給与額以上の金額はを手にすることができません。
また、1ヶ月あたりの金額は3〜20万円というのが一般的な相場です。
それぞれの違いを把握することが必要
このように、2つのサービスでそれぞれ相違点が多く存在します。
どちらの場合でも有効に利用できるケースがあるので、利用目的に合わせて検討することが重要と言えます。