ファクタリングにブロックチェーン?ここまで進化した海外のファクタリング!

日本で徐々に浸透してきているファクタリングですが、アメリカでは仮想通貨を使ったファクタリングサービスが登場しています。

また、2019年10月には中国の習近平国家主席がブロックチェーン技術応用の重要性を説き、ブロックチェーン発展のための投資を加速する考えを示しました。

ブロックチェーンとは一体どんなものなのか?

ブロックチェーンの成り立ちや役割を理解するためには、まず仮想通貨について知っておいてください。

仮想通貨が誕生したことによって、ブロックチェーンが開発されたのです。

仮想通貨(ビットコイン)の誕生

2008年10月31日にサトシ・ナカモトと名乗る人物がインターネットで「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」という論文を発表しました。

その論文を元に2009年に運用が開始されたのがビットコインです。

通常のお金の場合、日本円は国家が管理しています。

また、日本銀行が流通する日本円を調整しており、その価値を安定させています。

一方で仮想通貨には、国家や銀行のような中央で通貨を管理する機関が存在しません。

それでも運用開始以来10年にわたって世界中に拡大し、法定通貨と交換できる程の価値を持っています。

それはブロックチェーンという画期的な取引データ技術が開発されたからなのです。

ブロックチェーンの仕組み

ブロックチェーンは、分散して管理するという特徴を持っています。

例えばインターネットなら、各パソコンや端末からサーバーを経由して世界中でネットワークを作っています。
ブロックチェーンの場合は、サーバーなどの中央で管理する媒体がなく、各個人のパソコン同士が繋がっているというイメージです。

仮想通貨の取引データは「トランザクション」と呼ばれ、複数のトランザクションを集めたものが「ブロック」になります。
ブロックが連なるように保存されるのが、ブロックチェーンです。
ブロックチェーンは前述したように分散して、仮想通貨を利用している全てのユーザーのパソコンに保存されます。

法定通貨のように銀行などの金融機関を介さずに、個人間で取引を管理し合うのです。
データを分散して管理することで様々なメリットがあります。

中央集権化を防ぐ

ブロックチェーンはあらゆる人たちが分散して、情報を共有しています。
そのため、中央集権化による独裁的な運営を防ぐ事が可能です。

ブロックチェーンを動かす人も利用する人も平等なパワーバランスを保っています。
この仕組みは仮想通貨などの金融サービスに限らず、あらゆるサービスのインフラに利用できます。

システムがダウンしない

従来のサーバーによるデータ管理では、サーバーがダウンしたり攻撃されたりすると、システム障害が起きてしまいます。
その点、分散してデータを管理しているブロックチェーンは、システムがダウンするリスクがありません。
例え1つのコンピューターがダウンしても他のコンピューターがデータを保有しているので、データがなくなるという事がないのです。

データの改ざんが不可能

ブロックチェーンでは、トランザクションはハッシュ関数で暗号化されて記録されます。
ハッシュ関数とは、元のデータから一定の文字数の不規則な文字列を生成する関数の事。
一旦ハッシュ関数に暗号化すると、全く同じ状態に戻すのは不可能です。

そのため、データを特定する事は非常に難しく、意図的にデータを改ざんすると、分散した他のコンピューターとの整合性が取れなくなり、不正がすぐに見つかります。

仮想通貨を活用したファクタリングサービスとは

アメリカで仮想通貨を使った新しいファクタリングサービスVersara(ヴァーサラ)が登場しました。
今後アジアにも展開される予定のVersaraについて詳しく解説していきます。

仮想通貨×ファクタリングを可能にしたVersaraとは

ファクタリングとは、企業の持つ売掛債権をファクタリング会社に売却する事で資金調達ができるサービスです。
通常、企業に支払う現金はファクタリング会社の資本を使いますが、Versaraでは「フィアット投資家」および「仮想通貨投資家」から賄います。

フィアットとは、仮想通貨に対して法定通貨の事を指します。
フィアット投資家と仮想通貨投資家は、Versaraのリスクを軽減する「ふたつの壁」と呼ばれており、それぞれ異なる働きを担っています。

フィアット投資家の持つ役割

フィアット投資家が投資した資金はファクタリング会社にプールされます。
そのお金は売掛債権を買い取った時に、企業に対して支払う資金として使われます。
売掛先から無事に売掛金が入金された際に、ファクタリング会社はフィアット投資家に対して元本と利子を支払うという仕組みです。

売掛金が支払われず、不渡りとなってしまった時が仮想通貨投資家の出番になります。

仮想通貨投資家の持つ役割

仮想通貨投資家は、仮想通貨でファクタリング会社に投資をします。
ここまではフィアット投資家と同じですが、投資した資金の使い道が異なります。
仮想通貨投資家からの資金は、売掛金が不渡りとなってしまった時にフィアット投資家に支払うための資金として利用されるのです。

当然、仮想通貨投資家のリスクは高くなりますが、その分リターンが大きくなっています。

Versaraファクタリングのメリット

2社間ファクタリングのメリットを知って効率的な金策をしよう

仮想通貨を取り入れたVersaraは、従来のファクタリングと比べて次のようなメリットがあります。

  • ファクタリング手数料が安くなる
  • Versaraの仕組みによって信用補完ができる
  • 国際ファクタリングが簡単にできる

それぞれのメリットを詳しく解説します。

ファクタリング手数料が安くなる

ファクタリングを利用する際に支払う手数料は、売掛債権を回収できなかった時のリスクを考慮して設定されています。
Versaraでは貸し倒れリスクを見越して投資してくれる仮想通貨投資家が存在するため、手数料にリスクヘッジのための上乗せをする必要がなくなります。

結果、ファクタリングを利用する企業が負担する手数料が安くなる可能性があります。

Versaraの仕組みによって信用補完ができる

信用補完とは、元利金を受け取る確実性を高める仕組みの事。

Versaraには2種類の投資家が存在するため、債権を回収できないというリスクがありません。
これはファクタリング会社と投資家にとって、非常に優れた利点といえます。

国際ファクタリングが簡単にできる

国際ファクタリングとは、国家を介したファクタリングサービスで、輸出代金の回収等に利用されます。

従来の国際ファクタリングでは、2つの金融機関を介して取引が行われていましたが、Versaraによって金融機関以外でも取り扱いが可能になるといわれています。

アジア圏にも広がるVersara

現在Versaraはアメリカで運用されているサービスですが、今後アジア圏やヨーロッパ圏に拡大していく予定です。
ブロックチェーンを応用した類似のサービスに、トレードファイナンス系サービスが多数あります。

しかし、Versaraはファクタリング仲介に特化したサービスです。

Versaraの日本上陸によってファクタリング市場が大きく変わる事が予想されます。
利用者にとってもメリットのあるサービスである事は間違いありません。