調剤報酬債権ファクタリングとは

ファクタリングサービスの中には、「医療ファクタリング」という医療機関だけが利用可能なサービスが存在します。
医療ファクタリングは資金調達や資金繰りを効率よく見込めることから、医療機関にとってとても重要な役割になっています。

医療ファクタリングと言ってもその中身は1つだけではなく、複数の種類があります。
そこでこの記事では、調剤報酬債権ファクタリングの仕組みやメリット等について解説していきます。

調剤報酬とは


診療報酬には、歯科報酬・医科報酬・調剤報酬の種類があります。
その中で調剤報酬とは、保険薬局などで調剤を行った場合に生じる報酬のことです。
この調剤報酬は、通常だと現金で受け取ることができるまで約60日の時間を要します。
よって、その間は資金繰りが厳しくなるケースが多く発生するなど、医療機関にはこういった厳しい現状があります。

そのような状況を打開しれくれる策の一つが医療ファクタリングです。
それでは、数ある医療ファクタリング中でも、調剤報酬債権ファクタリングの仕組みや流れなど、その概要についてご説明していきます。

仕組みや流れについて


主に薬剤料や医療材料費、薬剤技術料などで調剤報酬債権ファクタリングを利用することができます。
介護や診療・調剤報酬等の「医療関係の売掛債権」を、ファクタリング会社に買い取って現金にしてもらうという仕組みです。
そして、手数料が引いた金額が入金される、というのが全体的な流れになっています。

調剤報酬債権ファクタリングが利用されるケース


例えば薬局で見た場合、国の政策で院外処方箋が発行するように進められたこともあり、病院付近に薬局が多く並ぶようになりました。
薬局をできるだけ病院付近に隣接すれば、多くの患者を獲得することができます。
しかしそれができない場合は経営が厳しくなってしまいます。
調剤報酬を受け取るまでには約60日の時間を要しますが、その間も必要なコストは発生していきます。
よって、このようなタイムラグを解消する為に、ファクタリングが積極的に活用されているのです。

通常ファクタリングとの違い

このような大まかな全体の流れや、利用者へ速やかに入金される等の共通点もありますが、一方で異なる部分も存在します。
一般的なファクタリングの場合、株式会社などが利用した時のことを考慮すると、ファクタリング業者にとっては倒産のリスクがあります。
しかし、調剤報酬ファクタリングにはそのようなリスクが存在しません。
これは、健康保険制度が国の機関であるため、徴収できないという可能性がほとんど無いからという理由があります。

また、通常のファクタリングが提供している企業の大多数はノンバンク系の会社です。
それに対し、調剤報酬ファクタリングはノンバンク系の業者だけではなく、大手銀行等も取り組んでいるという相違点もあります。

ファクタリングすることで薬剤師の資金ショートを回避


医療ファクタリングには多くの種類があり、それぞれの形態に合ったファクタリングの制度が存在しています。
調剤報酬債権ファクタリングも、目的に合わせたシーンを選択するば大きいメリットのあるサービスです。
現在の資金状況や今後の運転資金をチェックしたうえで、医療ファクタリングを有効に活用できるよう検討することをおすすめします。