
同じ会社でファクタリングサービスを継続的に利用することは、信用力が向上したり、手数料が安くなる可能性がある等のメリットが存在します。
しかし、ファクタリングは原則として、単発のような短い期間で利用した方が有効的です。
この記事では、スポットで利用することによって生じるメリットについて解説していきます。
ファクタリングを継続利用するメリットはあるのか
同一のファクタリング会社を利用し続けるメリットも存在します。
それは以下の、
- 信用力が上がる
という、3点が考えられます。
しかし、ファクタリングを繰り返すとそのぶん少なくない手数料が発生するので、資金繰りがファクタリング頼みになってしまうといつか終わりが来ます。
そこで、利用する際はスポットの方がいい理由とメリットをご紹介します。
ベストな利用は単発で
本来ファクタリングは継続利用するものではなく、可能であればスポットでの利用がベストな選択です。
その理由はファクタリングで発生する手数料にあります。
手数料の分、本来得られるはずであった売掛金額は減少してしまいます。
当月は乗り越えられるかもしれませんが、翌月以降は手数料分のマイナスがのしかかり、経営を圧迫してしまうのです。
ファクタリングにかかる手数料を金利として考えた場合は、銀行融資などより遥かに高金利になるという認識が必要と言えます。
よってファクタリングは、急な資金ショートの緊急策や、近い将来安定した収益が見込めるケースのみでの検討が得策です。
継続して利用するほどファクタリングで資金調達が不可欠という経営状況は、決して芳しい事態とは言えません。
アウトソーシングとしても活用
ファクタリングは欧米で生まれた金融サービスですが、本来の活用方法は日本のものとは意味合いに少し乖離が生まれています。
日本でいうところのファクタリングは売掛債権を使った資金調達手段です。
一方、欧米諸国で普及しているファクタリングは「売掛債権に関する業務のアウトソーシング」という意味合いです。
つまりファクタリング会社に売掛債権を買い取ってもらう事によって、
- 売掛債権の管理
等、このような諸々の業務を、ファクタリング会社に委託することが可能です。
手数料は発生しますが、上記の業務で本来発生する人件費やコストは抑えることができます。
「業務のアウトソーシングに活用」というファクタリングの考え方は、まだまだ日本ではあまり馴染みがありませんが、徐々に利用する企業も増えています。
このような利用方法を上手く使えば、ファクタリングを継続利用する意味は大きくあると言えます。
継続利用をする場合は
継続利用するにあたっての割高なファクタリングの手数料をなるべく抑えるには、3社間ファクタリングが効率的と言えます。
3社間取引とはファクタリング会社と利用する企業、更にそこへ売掛先を交えてファクタリング契約を行うという方法です。
売掛先から債権譲渡の承認を得る必要がありますが、ファクタリング会社への入金は売掛先が直接支払いをすることになります。
そのため、貸倒リスクや売掛金の使い込みといった問題を解決することが可能で、3社間取引は2社間取引よりも手数料が低くなります。
2社間取引の手数料の相場が10%~30%程度であるのに対して、3社間取引では3%~10%と、その差はかなり大きいと言えます。
従って、手数料を抑えたサービスの利用を行いたいのであれば、3社間取引によるファクタリングが最適と言えます。
ただ、売掛先から債権譲渡の承諾を得る必要があることや、時間がかかってしまうという懸念点がある事には注意が必要です。
利用目的に合わせて検討
ファクタリングを利用する際は、原則的にはスポットでの利用がより効果的と言えます。
しかし、目的によっては継続利用することにもメリットは存在するので、その場合は3社間ファクタリングの検討もしてみてはいかがでしょうか。