ファクタリングは日本では歴史の浅いサービスであり、知名度も決して高いわけではありません。しかしアメリカでは、かなり前から一般的に利用されており、高度経済期を支える資金調達でもありました。現在でアメリカではファクタリングが大きな活躍をしています。

日本では、これからさらにファクタリングを利用する事業者が増えると予想されていますが、まだ知名度という部分で課題があります。同時に知名度の低さからしっかりと理解せずに利用する事業者をターゲットとした悪質な業者等を排除する体制をしっかり整えないと、ファクタリングによって大きな失敗をする企業が増えてしまいます。

日本でのファクタリングの歴史は、まさにこれから大きく変化していくことでしょう。

ファクタリングはアメリカで生まれた方法

ファクタリングの発祥はアメリカです。ファクタリングは14世紀ごろにサービスが登場した諸説もありますが、実際にファクタリングとして多くの企業に利用されたのは1900年頃の話です。アメリカでは有力な企業が続々と登場していましたが、同時にファクタリングの制度がしっかりと確立されました。

この頃はアメリカが高度経済成長に突入しており、ロックフェラーやフォード、更にはJPモルガンといった有名な実業家が現役で活躍していました。経営をさらに安定的な状況とするために、支払いを前倒しするファクタリングが整備され、多くの企業が活用していきました。安定した経営のおかげもあり、多くの企業が高度経済成長と同時に経営を拡大していったのです。

アメリカでは現在でもファクタリングが多く利用されており、企業の経営安定に大きな効果を与えています。多くの企業で成果を上げているファクタリングは、今後もアメリカでは利用され続けるでしょう。経営の安定かだけでなく、資金調達を用意にする方法を活用し続ければ、より大きな事業への展開も可能になるのです。

日本でファクタリングが利用されたのは少し前の話

アメリカで利用されていたファクタリングですが、日本で利用されるようになったのは近年の話です。最初に登場したのは1970年代です。当時は色々な銀行が子会社を持っていましたが、その子会社がファクタリングと同じ制度を導入し、実際に提供していました。

しかし、当時は手形割引が主体で利用されており、ファクタリングは全く見向きもされない状況が続いていました。利用していた企業はいたものの、手形割引の方が使いやすいと判断されており、多くの企業は手形割引を採用していました。理由は売掛手形が多く発行されていた経緯が関連しています。

手形取引が主体だった70年代はほとんど結果を出せず、その後も手形取引が続いた結果、ファクタリングはほとんど利用されることがない資金調達方法でした。同時に知名度も全く上昇しない状況が続いており、90年代に入るまで利用している企業は少数だったのです。日本におけるファクタリングは、非常に厳しい状態からスタートしていたのです。

バブル崩壊によって徐々にファクタリングが知られるように

1991年ごろにバブル経済が崩壊に向かい、その後経済状況は悪化していきました。バブル時代はどんどんと物が売れていき、更には株式の取引や不動産取引なども盛んに実施されていきましたが、バブル崩壊によってより節約する思考が強くなりました。同時に経営に必要な資金調達は苦戦する傾向が強まりました。

これまで利用されていた手形取引は利用される機会がなくなり、これまで取引されていた金額からは大幅に下がりました。当時の数字で10分の1程度まで取引額が下がり、手形取引を利用する企業は少なくなりました。同時にファクタリングが知られるようになり、利用する企業が増えていきました。

ファクタリングを利用する理由として、売掛金を持っていればすぐに実施できる点がありました。また、当時は経営の立て直しが必要な企業も多くあったため、速やかに融資を受けられるファクタリングが利用されたのです。その結果、ファクタリングは知名度を高め、利用する企業を増やすことに成功しました。

ただ、ファクタリングが劇的に利用されたわけではありません。最大の理由は提供している企業が少ないという問題でした。当時は電子関連の取引がほとんどできなかったため、地方によってはファクタリングサービスが利用できなかったのです。講じた状況が改善されたのは2000年に入ってからの話です。

ファクタリングがネットでもできるようになり知名度アップ

2000年ごろからインターネットの整備が整えられ、同時に電子取引が多くなりました。この影響でファクタリングの利用は増加していきました。どこにいてもファクタリングを利用して資金調達ができるメリットは大きく、お金に困って企業がファクタリング業者に相談しやすくなったのです。

更に、ファクタリングを提供する企業が増加しました。その理由は電子取引が可能となり、どこに会社を置いても取引ができるという利便性が影響しています。この結果、ノンバンクで提供しているファクタリングが多くなり、企業が安定して資金調達をしやすい環境を生み出しました。

ファクタリングにとってさらにプラスとなったのは街金の衰退です。街金は過払い金等の問題によって一気に衰退し、一部の会社は倒産して消滅しました。その結果、融資を受けたいと考えていた企業にとって、街金を使うよりもファクタリングを利用したほうが安心と考えられたのです。

こうして街金と呼ばれる消費者金融系が衰退し、ファクタリングの業者が増加したことでより安心して資金調達に踏み切れる状況が生まれました。企業にとってファクタリングが使える環境が整備されたと同時に、どこにいてもファクタリングの相談ができるのは安心できる要素でした。こうした環境がファクタリングの知名度を高め、利用する企業を増やす要因となったのです。

ファクタリングの知名度アップと同時に悪質なファクタリングも増加

ファクタリングの知名度アップに貢献したのは2社間ファクタリングの登場も関連しています。これまでは取引先へ通知されていた3社間ファクタリングだけが採用されていましたが、近年は取引先へ通知することなくファクタリングを実施する方法が登場しました。この結果、ファクタリングはさらに利用しやすくなったのです。

ところが、2社間ファクタリングを逆手にとって、手数料を大幅に増やしていく悪質なファクタリング業者が登場しました。ファクタリング業者が設定している手数料よりも明らかに高い数字を請求し、売掛金を大半が手数料で消えていくようなトラブルが起きたのです。こうした問題に一時期ファクタリング業界は悩まされていました。

しかし、信用を得られるようにサービスを整備した結果、優良企業以外は残らなくなり、悪質なファクタリングは姿を消しつつあります。3年ほど前からいいファクタリングだけが残り、悪いファクタリングはすぐに消える状況が続いています。ファクタリングの整備が成功し、悪質なファクタリングを消滅させるまでに至ったのです。

現在は安定して2社間ファクタリングを利用できるため、企業にとってすぐに資金調達をしたいと考えればファクタリングを使えばいいと考えられます。同時にファクタリングの手数料を比較する企業も多くなり、ファクタリング業者としてはなるべく手数料を抑えて利用する企業を増やすなどの取り組みが必要となりました。

ファクタリングは海外生まれで歴史のあるサービス

ファクタリングは歴史のあるサービスで、アメリカで成功し日本にやってきた手法です。今後も日本では大きな活躍が期待されます。ファクタリングに関連するサービスがしっかりと整備されたため、企業にとっては使いやすい資金調達として期待できる方法なのです。