リバースファクタリングの仕組みとメリットを解説

ファクタリングの種類には、通常のファクタリングの他に「リバースファクタリング」が存在します。
今後のビジネスシーンにおいて、このリバースファクタリングは更に利用頻度が高くなるのではないかと注目されています。

2013年には、パナソニックが電子記録債権をスタートさせるにあたり、リバースファクタリングを使って支払いを延ばしたという事例があります。
そして、この件では合計で1,000億円のキャッシュを生み出したという実例があります。

そこでこの記事では、リバースファクタリングの内容について解説していきます。

サービスの仕組みとは


そもそもリバースファクタリングの「リバース」には、「反転」という意味があります。
ファクタリングは債権を譲渡して資金を調達する手段ですが、リバースファクタリングの場合は反対に、債務を譲渡して支払い期限を遅くします。

例えばパナソニックの例だと、ファクタリング会社に買掛金を譲渡し、ファクタリング会社がパナソニックに代わり債権保有会社に支払いを行います。
そして数か月後、ファクタリング会社へパナソニックが手数料込みで支払いを行う、というのがこの事例の仕組みです。

パナソニックの下請となる企業は、早期に債権を回収することができます。
また、支払いの期日を遅らせることが可能になるので、この部分にもメリットがあります。
このように、リバースファクタリングを導入することによって、両者どちらにもメリットが生まれるケースが発生します。

更に、
・売掛先
・債権保有会社
・銀行
・ファクタリング会社

にとってもリバースファクタリングはメリットが発生する場合があります。
それぞれ、どんなメリットがあるのかをご紹介していきます。

売掛先にとってのメリット


売掛先がリバースファクタリングを利用することの大きなのメリットは、支払期日を先延ばしにできることです。
たとえば3ヶ月伸ばすと、支払う予定であった3ヶ月分のキャッシュが手元に生まれます。
そのキャッシュを使って銀行融資を一括で返済するといったことも可能になります。
もちろん3ヶ月後には、手数料を含めた支払いをファクタリング会社にしなければなりません。
しかし、銀行の金利を完済できるということを考えれば、十分なメリットになりえます。

債権保有会社にとってのメリット


債権保有会社がリバースファクタリングを利用するメリットは、まず、早期の資金調達が可能ということです。
加えて、ファクタリングの手数料などは売掛先が負担することになるので、売掛債権を100%回収できるという側面もあります。

また、未払いや取り立ての手間がかからない状態で、売掛金を手元へ確実に入れることができる部分もありがたい点です。

銀行やファクタリング会社のメリット


銀行にとってもメリットが存在します。
リバースファクタリングを利用した企業は、支払いを数ヶ月遅らせ、生まれたキャッシュを使って銀行からの融資を一括返済してくれます。

そして、リバースファクタリングに対する支払いに関しては数か月あとになります。
銀行は融資の返済を滞りなくしてもらえるうえに、更に手数料が取れるというメリットがあります。

そしてもちろん、ファクタリング会社にもメリットがあります。
規模の大きな取り引きを継続的に使ってもらうことで、手数料利益が大きく見込めるのです。

このように、債権保有会社にとっても売掛先にとっても、リバースファクタリングはウィンウィンとなる部分が多く存在します。
更に、銀行とファクタリング会社から見てもメリットがあるので、今後更に利用機会が増えていくと予想されます。